インダストリー4.0(第4次産業革命)について知らない方に向けてわかりやすく説明します。
「インダストリー4.0 で調べたけど専門用語多すぎ、、」という方に向けて書きました。
さっそく結論から。
ネットワークを使って工場の生産性を上げる仕組みのようなイメージ
イメージと言ったのは、インダストリー4.0の定義が定まっていないためですね。
もとはドイツから始まっているのですが、ドイツも探りながら進めているようです。
下記の順で深堀りします。
工場のネットワーク化
先ほど「ネットワークを使って生産性を上げる仕組み」と書きました。
「ネットワークを使って」の説明をします。
スイッチの例で説明しますね。
家庭の照明を入/切するスイッチぐらいのイメージで大丈夫です。
- 工場にあるスイッチをネットワークにつなぐ。
- スイッチがONした、OFFしたという情報をネットワークを使って工場の事務所に送る。
- スイッチが押されている回数を見て、ムダに気づく。
- ムダを改善する
1~4を繰り返して生産性を改善します。
これだけでも生産性は上がります。
ただ、これを実現できている工場は少ない。
なぜなら、工場にある大量のセンサーなどをネットワークにつなぎ、それらの膨大なデータから法則性を見つけるのは、技術面・コスト面において厳しいと言えます。
また、ネットワーク化された工場をスマート工場といいます。
工場と工場のネットワーク化
「ネットワークを使って生産性を上げる仕組み」の「生産性を上げる」部分の説明をします。
工場内のネットワーク化だけでも生産性は上がりましたね。
さらに生産性を上げるためにどうするか。
「鉄工場」と「プラスチック工場」の例で説明します。
僕が鉄とプラスチックを組み合わせた商品を作りたくなりました。
そこで、鉄工場とプラスチック工場に依頼をします。
鉄工場とプラスチック工場は別会社なので、それぞれに依頼を出します。
ここで問題があります。
もし、部品が5つ必要で、5工場に依頼しなければならなかったらどうでしょうか。
2工場なら別会社でも僕が仲介すればなんとかなりますが、5工場では仲介が大変です。
なら、そもそも5つの部品を1つの工場で作っているところがあればどうか。
それなら1つの工場に依頼するだけで済みます。
しかし、現実的にそんな工場がありません。。
では、5工場が連携をとってくれたらどうでしょう。
別々の工場が、あたかも一つの工場のようになります。
さらに、つながる工場が5工場じゃなくて、100工場だったら?
工場と工場を組み合わせて、仮想の大きな工場を作れてしまいます。
うまく連携がとれたら、今まで難しかった特注品のコストも下がって、生産スピードも速くなります。
そのような少量多品種生産をマスカスタマイゼーションといいます。
連携にはネットワークを利用するので、
これが「工場と工場のネットワーク化」ということです。
まとめ
工場のネットワーク化
→ センサなどをネットワークに繋いで、工場内をネットワーク化する(スマート工場化)
工場と工場のネットワーク化
→ たくさんの工場同士が繋がって、仮想の大きな工場になる
上記について説明しました。
また、工場と工場をつなげるなら、スマート工場とスマート工場でつなげるのが望ましい。
工場とスマート工場では連携しづらいためです。
欲しい製品によって仮想の工場を作る場合、その工場がどんな設備を持っているか、その設備はいつ動かせるかなど、その工場の状態が把握できなければ仮想工場組み立ての判断ができません。
また、仮想工場の組み立ては将来的にAIで行うことも可能でしょう。
ネットワークでつながった巨大な仮想工場をAIが管理するとなると、生産性爆上げですね。
これが第4次産業革命です。
僕なりの解釈も入っているので違うよという方もいるかもしれませんが、大まかにはこれで問題ないと思います。